設計事務所・建築家にできること 3 @石井正博+近藤民子

今週の“ばとろぐ”では、設計事務所が一般的に行っている仕事について「設計事務所・建築家にできること」題して書いています。三日目はとても大切で根気のいる仕事である「見積チェック」についてです。

3.見積チェック
住宅の設計図が完成すると工事会社(3社程度)に見積を依頼します。図面に対する質疑応答を経て、約3週間程度で50〜100ページぐらいの詳細な見積書が工事会社から出てきます。
初回見積は予算よりも2割から3割程オーバーして出てくる場合が一般的で、中には5割以上オーバーして出てくる場合もあります。
見積書は、おおまかには各項目の材料費(数量×単価)+人件費を積み重ねたものに工務店の経費を加えたものですが、まず、これら全ての項目に目を通して、見積落としや数量が多すぎる項目がないかを確認します。単価や経費は3社で比較し、過去の類似例とも見比べながら適正価格になっているかどうかチェックします。
この段階では予算内におさまらないことも多く、その場合建て主の方と相談しながら、材料や作り方、造作家具や設備機器の仕様などの見直しを行います。また、冷静に設計を見直すことで、過剰な設計になっているところを発見することもあります。それでも、ご予算をオーバーする場合には、後からできるものは工事から除いたり、家具工事を減らしたり、エアコンなどを支給品としたりして減額していきます。建主の方の了解を得ながら、形を単純化したり面積を縮小することも稀にあります。

右は各社の見積を工事項目ごとに比較した見積一覧表です。各社の高い工事項目、安い工事項目、総額に占める割合などをチェックできます。

 

上の写真は現在進行中のミカンの木の育つ二世帯住宅という玄関と水廻りを共用した二世帯住宅です。初回見積では、3社とも5割以上オーバーして出てきたため、部屋の大きさや家づくりの大切なテーマを維持しつつ、施工面積を少なくする目的で外形を変えることをご提案しました。今はなんとか実現できる工事費に近づいています。>>ミカンの木の育つ二世帯住宅の設計・工事経過


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