開口部考「何に対して開くのか?」@前田敦
何に対して開くか?
建築物に無くてはならない開口部
だからこそ、初めて敷地を観に行って
敷地と対話しているときに最も力点を注いでいます。
とかく北半球に建つ家は南側を開きたいと思うのが常識と化していますが、
南側だから開くという考えではなく
南側は自然光を取り入れるために開くという考え方に置き換えてみるとわかりやすいと思います。
南側には人の往来が多くて落ち着かない!
南側には向かいに建つアパートの屋外階段や廊下からの視線が気になる!
都市部ではいろんな要因が敷地に干渉してくるので、
そんなときは敢えて閉じてみるという方法を考えます。
写真の家はまさにその例で
プライバシーや落ち着いた時間を確保するために
南側に壁を設けて閉じた空間にしています。
自然光はハイサイドライトやスカイライト(天窓)から取り入れることで
室内に明るさも同時に確保していますので、快適な生活空間を用意することができました。
南側だから開く!という既成概念を捨てて
「何に対して開くのか?」という考え方に変えるだけで
新しい可能性が見えてくるはずです!
vol.3で出会った建築主さんの家
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9月8日(木)11:00より、「どこでも光窓」を紹介するインスタライブを行います。 都心のような住宅密集地ではお隣の家との距離が近く、窓を付けても自然光が入りにくいというお悩みがありませんか? 自然採光装置「どこでも光窓」は、「光ダクト」と呼ばれる、内側が鏡のような筒状の部材に自然光を反射させて暗いお部屋を明るくできます。 https://hikari-duct.jp/ 今回は実際に住宅密集地で「どこでも光窓」を採用した住宅にお邪魔して、明るさのイメージをライブでお伝えし...