音楽室のある家をつくる-7@菰田真志+菰田晶
今週のリレーブログ担当の菰田(こもだ)建築設計事務所の菰田真志です。
昨日に引き続き音楽室に関して書こうと思います。
今日はプレゼンした「音楽室のある家」の計画案を掲載します。
【ラフ模型】
「音楽室のある家」と言いましたが、本当のところは「音楽室な家」といったほうが正しい位の提案です。一階は玄関を兼ねたホワイエと最低限の水回りと音楽室です。2階は音楽室の客席であるひな壇をのぼった2階客席を仕切って部屋として使うというものです。
隣接するご自宅から使うということで「離れ」として使うことを前提にしています。
【平面図】
【断面図】
音楽室の形状は「メガホン型」という演者から壁・床とも後ろに向かって広がってゆく形にしました。こうすることで天井高・音楽室体積(残響時間→大)を確保しています。平行な壁をなくすことでフラッターエコーを軽減することも狙っています。
音響調整板等の音響装置なしでも使えるくらいに、基本的な性能をしっかりさせて、使い始めてからの音響調整を少なくしたいということを考えています。
仕上げの音響的な区分は下記のようになっています。
二階後壁の吸音壁をもう少し奥行きを大きくしたいところですが(低音の吸音がすこし弱い)、その部分をひな壇の立ち上がり部分で補っています。
かなり割り切って音楽室の性能に振った提案だったので、なかなか受け入れ難いものだったかもしれませんが、個人の音楽室という意味ではぜひ作ってみたかった案でした。
どなたかこの案を弊社で設計させていただける方いらっしゃいませんか?
連絡お待ちしております。
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これで、今週のリレーブログをおわりとしたいと思います。
ありがとうございました。
(有)菰田建築設計事務所 菰田真志+菰田晶
http://www.archi-komo.co.jp/
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