長期優良住宅の申請① @栗原守+小泉拓也
今週のリレーブログを担当します「一級建築士事務所 光設計」の小泉拓也です。
「呼吸する住まい」をご提案、お手伝いしています。今週のリレーブログでは
長期優良住宅について書いてみたいと思います。よろしくお願いします。
2025年4月より確認申請の審査対象に建築物省エネ法に基づく省エネ基準への適合が原則全ての建築物に義務付けられるようになります。この省エネ基準の内容は、すでに長期優良住宅を申請する時には必須の提出事項です。確認申請での審査対象に含まれることでより良い住環境になることが期待されています。
長期優良住宅の具体的な基準について
長期優良住宅の申請では、設計内容説明書の認定事項として省エネルギー対策「断熱等性能等級」「一次エネルギー消費量等級」があります。確認する事項としては
・部位別断熱材の熱抵抗
・開口部(窓、ドア)の熱貫流率と日射遮蔽対策
・設備機器の仕様
上記の内容を標準計算法または簡易計算法のどちらかで確認します。2025年から適応される確認申請の省エネ基準より長期優良住宅は条件が厳しいので断熱材の製品やサッシの種類、設備機器の選定には注意が必要です。
住宅の外皮平均熱貫流及び平均日射熱取得率(冷房期・暖房期)計算書(参考)
一次エネルギー消費量計算結果(参考)
省エネ法:等級4以上(BEI≦1.0) 長期優良住宅:6以上(BEI≦0.8)
内訳シートに記入する数字の根拠となる図面(例:屋根面積図、外壁面積計算図)や選択する部材の資料(断熱材、水栓商品図)など準備するものが多くなります。
長期優良住宅申請だけでなく、通常の確認申請も2025年4月からは省エネ基準が適応されるので、申請書類を準備する時間が今までよりも長く必要になるだけでなく、確認審査機関の審査期間も長くかかることが予想されますので、いままで以上に工事の着工までに余裕をもったスケジュールが必要になるのではと思います。
光設計/栗原守+小泉拓也
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