私にとっての「間取り」とは@田邉恵一

いえづくり表紙-2539今週の「ぱとろぐ」を担当させていただきます田邉です。 最近「心がときめく間取りアイデア図鑑」という書籍が出版され、お手伝いした住まいの幾つかを取り上げていただいています。 一般的には「間取り」とは平面図の事で、この書籍でも「眺めのいい部屋の作り方・・」や、「外部と室内をつなげる方法・・」など、11の章に分けてその事例を取り上げ、解説しています。 どれも多くの建築家が手掛けた心地よさそうな事例が取り上げられ、平面図と工夫したポイントも解説されており、「なるほど」と思うアイデアも掲載されています。 しかし解説文や平面図だけでは空間の全てを語れないのも現実です。 そこには「時」の変化も伴う空間が存在し、それぞれの空間どうしの繋がりや環境との係わりなど、平面図だけではなかなか語れない物です。 ましてや不動産的な表現の○○LDKというようなことではまったく語れるものではありません。 私の場合「住まいや建築」を創造するとき、そこにふさわしい「場を作る」ことをコンセプトに、その「場」にどのような空間的繋がりを持たせるかを実践し、それを建築という形にしています。 建築家の作る「間取り」とは「場」と「場」を繋ぐ「間の取りかた」とイメージしていただくと良いのではないでしょうか。

田邉恵一
株)田辺計画工房

著者情報

田邉 恵一田邉 恵一

田邉 恵一 たなべ けいいち

株式会社田辺計画工房

「家」を建てるという事は、ライフスタイルに必要な「場」を、敷地や環境の中で洗練された心地よい「建築」にしていく事です。 そのためには、どのように「家」で過ごしたいかをイメージされる事です。

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「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」(長期優良住宅)完成現場見学会のお知らせ 4/27(日) @小泉拓也+栗原守

  調布市で工事中の「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」は木造2階建て軸組工法、延べ床面積約30坪、長期優良住宅認定の住まいです。太陽熱を利用して200㍑のお湯をつくりお風呂、キッチン、洗面のお湯に利用するエコロジーな住まいになっています。 無垢のクリと杉のフローリング、左官の薩摩霧島壁、沖縄の月桃紙、天井のくりこま杉など自然素材でできた温かく気持ちのよい空間の雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 家づくりを計画中の方のご参加をお待ちしています。 ...