屋上テラスを楽しもう@小林 武
今回のブログでは屋上テラスについて書きたいと思います。都市部の土地価格は高額で敷地に対してなるべく目一杯建物を建てたい希望により庭のスペースが確保出来ないケース、隣家が近くに建っているので庭を作っても隣家の建物の影になってしまい思い通りの庭が作れない、広いバルコニーが欲しいが面積的に難しいなどがあります。そのような現象から屋上テラスが欲しいと言う要望を多く受けます。
しかし、屋根より屋上テラスの方が費用はかかるし、実際使いこなせるか心配な方も多くいます。また近年は電気料金の高騰対策として屋根に太陽光パネル設置の方を望まれる方もいます。
実際、何件も屋上テラスを設計していますが、屋上テラスが絶対希望の方以外はこちらから積極的に屋上テラスの提案はほとんどしません。但し、立地的に屋上テラスがかなり有効な空間となる場合は別ですが・・・。
提案を積極的にしない理由は、費用面と、意外と屋上で喋る声は遠くまで響く事、最低でも階段が屋上まで上がる事になるので面積的に不利になる事などが挙げられます。
しかし、屋上テラスは空に近く、開放的な空間を得るにはもってこいの場所になります。バーベキューを楽しんだり、ドッグランスペースを設けてみたり、簡易キャンプなんかも良いですよね。庭の分の土地を購入するより屋上テラスの方が安上がりであると割り切り設置したクライアントもいます。
そこで屋上テラスを設ける場合、設計者である私はいつも積極的に使用したくなるゾーニングを心掛けています。LDKからアクセスしやすい動線計画や下階との繋がりなどです。そこで夢の屋上テラスを設けた実例をいくつか紹介します。
【斜面地の特性を利用した屋上テラス】
▽斜面地なので眺めの良い屋上テラス。
▽屋上緑化を施しガーデンファニチャーを配置。BBQも楽しんでいる屋上です!
【高さ制限を利用した屋上テラス】
▽置床タイルの上に夏でも熱くないように人工芝でドッグランスペースを設けた実例。
▽リビング吹き抜けハイサイド窓により屋内と気配の繋がりをデザイン。
【遠くの緑を感じる屋上テラス】
▽隣地ではないが近くの公園の緑が見える事が判っていた屋上テラス。
【パーゴラデザインを施した屋上テラス】
▽こちらも近くの公園の緑が見える屋上テラス。パーゴラフレームで少し屋内感を持たせています。
【空を捕まえる屋上テラス】
▽一部、高めの手摺壁を設けてプライベート屋上テラスとしています。
▽空だけが切り取られ心地よい空間。
紹介しきれない屋上テラス実例はまだまだありますが、我が家に楽しい時間を増やす屋上テラスは如何でしょうか?
− 最新イベント情報 −
7/26(土)自然素材の木の家「江戸Styleの家」見学会・相談会のお知らせ @小泉拓也+栗原守
自然素材の木の家「江戸Styleの家」見学会・相談会を7月26日(土)に開催します。2005年7月に竣工した自邸兼モデルハウスです。無垢の木や珪藻土などの自然素材でできた約27坪の小振りな住まい、あたたかく気持ちのよい和モダンな住まいです。約20年が経過していますので、無垢の木などの自然素材が時間の経過とともに美しく変化(経年美化)している様子を確認することもできます。 住宅展示場の大手ハウスメーカーのモデルハウスとは全く違う空気が流れる木の家の中でゆったりと流れる時間を体感してみませんか...