住宅模型をつかった建築家との住まいづくり その3 @石井正博+近藤民子

今回の “リレーブログ” では「住宅模型をつかった建築家との住まいづくり」について、設計事務所アーキプレイスでの事例をもとに紹介しています。

三回目は今月末に着工する『独立した二世帯が集う家』の模型での検討(スタディ)事例です。

計画がはじまると、建て主の方のご要望を叶えるべくいくつかのプランを考えながら、平行して面積、工事費、構造、法規などのチェックを行ないます。同時にボリュームをつかみ、形やプランの可能性を検討するために1/100のスタディ模型を作ります。この時点では大づかみに建物を捉えることが大切なので、形態と主要な窓のみを表現した白い模型です。
白い1/100の模型でも内部を覗き込んでみることで、光の入り方や内部空間をイメージできるので、ここで気づいたことを次の案に活かしていきます。

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上は『独立した二世帯が集う家』の1/100の模型を、スタディが進んでいった順に左から並べたものです。これは一つのアイデアに沿って順調に検討が進んだ住宅ですが、実際には二つ以上のアイデアの模型を作って比較検討しながら進めることも多いです。

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プランが纏まったところで作った1/100の模型です。建物の構成をはっきりさせるために素材も少し表現しています。また、道路や敷地周辺の建物もつくって、そこに模型を置いてみることで、道路からの見え方や近隣の窓との関係も確認できます。

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建て主の方には模型とともに写真を撮ってお見せします。光をあてて人を配置することで、生活をイメージしながら室内に居るにような感覚で計画を捉えていただき、先の検討に繋げていきます。

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現在製作中の1/50の模型です。打合せで決まった仕上げ材や造作家具をよりリアルに表現して、インテリアの確認や完成に向けての建て主の方との打合せや現場監理に役立てていきます。

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著者情報

石井 正博 + 近藤 民子石井 正博 + 近藤 民子

石井 正博 + 近藤 民子 いしいまさひろ こんどうたみこ

設計事務所アーキプレイス

「敷地とライフスタイルを活かした家づくり」をテーマに、暮らしやすさ(温熱環境・家事動線・収納計画など)、デザイン、コストのバランスのとれた質の高い家づくりを建て主の方と一緒にめざします。

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