日々是好日 @磯村一司
先日のことになりますが、甲府市で進めている現場が上棟式を迎えました。
神奈川を始め、千葉や群馬など関東周辺での仕事もしていますが、
甲府では、これまでにない経験をしたのでそのご報告。
神主さんがいらっしゃらず、棟梁中心で四方を清める神事をおこなうところは同じなのですが、
一番の驚きは、女性が式に参加できないこと。
奥様もお母様も娘さんも来客の方々も、ともかく女性はすべて式の間は、
皆さん駐車場に控えていただいていいました。
中学生のお姉ちゃんの見守る中、幼い長男が施主とともに神事に参加します。
嫡男としての意識が芽生えるような場面でした。
柱を叩き締める儀式や、家長を清める儀式など、東京ではみたことのないものでしたが、
ちょっと楽しかったのは、下の写真。
参列者への引き出物が、バケツに入れられるのです。
バケツの中のものは、東京と同じように、赤飯やお酒などなのですが、
上棟式の帰りの皆さんは、このバケツを持っているのが普通の風景だそうです。
なぜバケツかというと、火事の時にはこのバケツを持って消火の手伝いにこいよってことだとか。
最後に、はじめての体験。餅投げ。
子供の頃、近所に上棟式があると丸餅やお金を拾いに出かけたものでしたが、
この仕事を始めてからは屋根に登って餅を投げたのはじめての体験でした。
上棟式はまだ中間点です。プレカットの技術が進んだ今の工事では、ここまでがやっと半分というよりは
さあこれからっていうくらいのタイミングですが、これだけの式をしていただけると、
我々も、そして工事に関わる職方さんも、気持よく工事を進められるのでしょうね。
日々是好日
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調布市で工事中の「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」は木造2階建て軸組工法、延べ床面積約30坪、長期優良住宅認定の住まいです。太陽熱を利用して200㍑のお湯をつくりお風呂、キッチン、洗面のお湯に利用するエコロジーな住まいになっています。 無垢のクリと杉のフローリング、左官の薩摩霧島壁、沖縄の月桃紙、天井のくりこま杉など自然素材でできた温かく気持ちのよい空間の雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 家づくりを計画中の方のご参加をお待ちしています。 ...