開口部考「何に対して開くのか?」@前田敦
何に対して開くか?
建築物に無くてはならない開口部
だからこそ、初めて敷地を観に行って
敷地と対話しているときに最も力点を注いでいます。
とかく北半球に建つ家は南側を開きたいと思うのが常識と化していますが、
南側だから開くという考えではなく
南側は自然光を取り入れるために開くという考え方に置き換えてみるとわかりやすいと思います。
南側には人の往来が多くて落ち着かない!
南側には向かいに建つアパートの屋外階段や廊下からの視線が気になる!
都市部ではいろんな要因が敷地に干渉してくるので、
そんなときは敢えて閉じてみるという方法を考えます。
写真の家はまさにその例で
プライバシーや落ち着いた時間を確保するために
南側に壁を設けて閉じた空間にしています。
自然光はハイサイドライトやスカイライト(天窓)から取り入れることで
室内に明るさも同時に確保していますので、快適な生活空間を用意することができました。
南側だから開く!という既成概念を捨てて
「何に対して開くのか?」という考え方に変えるだけで
新しい可能性が見えてくるはずです!
vol.3で出会った建築主さんの家
− 最新イベント情報 −
2025年9月20日(土)「自然素材の平屋の木の家」完成現場見学会のお知らせ @小泉拓也+栗原守
中野区の「自然素材の平屋の木の家」は平屋の約33坪の住まいです。建築主さまのご厚意により2025年9/20(土)完成現場見学会を開催させていただくことになりました。リビングダイニングとつながる大きなデッキテラスで内と外の暮らしを楽しむことができる平屋の木の家です。 無垢の木や左官の薩摩中霧島壁、沖縄の月桃紙、天井のくりこま杉などの自然素材でできた温かく気持ちのよい空間の雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 家づくりを検討中の方のご参加をお待ちしています。時間指定で3組限定の見学...