家を建てる時の敷地と住宅(土地と住まい)@石井正博+近藤民子

今週のリレーブログを担当する設計事務所アーキプレイス石井正博+近藤民子です。

「敷地とライフスタイルを活かした家づくり」をテーマとし、男女ペアの視点を活かし、暮らしやすさ(光と風、家事動線、収納など)とデザインのバランスのとれた家づくりをめざして設計活動をしています。

今週のリレーブログは「家を建てる時の敷地と住宅(土地と住まい)」について書いていきます。

住宅(家)を建てる時に、かならず無くてはならないものが敷地となる土地です。
私たち建築家が設計をはじめるとき、まず最初に考えることはそれが建つ環境のことです。光はどちらから射してくるのか。風の通りはどうか。まわりは住宅地か、田園か、森林か。隣には何がどんな風に建っているか。視線の抜ける方向はないか。敷地の形や傾斜はどうか。現地を見に行って実測し写真を撮り歩き回って、諸々の環境条件を体に覚え込ませます。
建て主のライフスタイルや要望とともに、敷地にまつわる環境条件が建物のかたちを決める根拠になり、はじめて設計をスタートさせることができます。

でも、世の中を見渡してみると、敷地が決まっていないのに先にモデルプランがあり、あらかじめ用意されたモデルプランの住宅を、後から決まった敷地に当てはめていく家づくりもあることに気づきます。建築家との家づくりは「敷地が先でプランが後」ですが、「プランが先で敷地が後」の考え方で造られる住宅の方が、実際には多いくらいです。

建築家・篠原一男(元東京工業大学教授)は著書『住宅論』の中で「風土に根ざした民家はキノコのようなものだ」記しました。近代化・都市化が一段落し、持続可能な社会に向けての住まいが求められている現在、敷地という環境を読みこみ、それを十分活かしていくことが、こらからの家づくりにとって増々重要になっていくのではないでしょうか。

sssIMG_1784[1]

空と暮らす家(スキップフロア)』 設計事務所アーキプレイスWEB

>>設計事務所アーキプレイスBlog >>空と暮らす家(スキップフロア) 設計・工事経過

家を建てる時の土地探しのポイント まとめ
家を建てる時の土地探しのポイント15 その3
家を建てる時の土地探しのポイント15 その2
家を建てる時の土地探しのポイント15 その1
家を建てる時の敷地と住宅(土地と住まい)

住宅の玄関ドアや玄関引き戸をオリジナルで作ってみよう
住宅の外壁材の種類と特徴、メリット・デメリット
テレワーク・在宅勤務がもたらす住宅の作り方や暮らし方の変化
機能的で快適な水廻り 洗面/脱衣/洗濯室をつくるポイント
住まいの収納を新築やリフォームを機に見直してみる

 

設計事務所アーキプレイス HP
設計事務所アーキプレイス ブログ

ARCHIPLACE Facebook

>>archiplacejapan Instagram

>>You Tubeチャンネル archiplacejapan

お問い合わせ先:info@kenchikuka31.net
建築家31会事務局 東京都港区南青山2-2-15 WinAoyamaビル–UCF917
Tel : 03-6869-1961


>>建築家31会 HP
>>建築家31会 Facebook

著者情報

石井 正博 + 近藤 民子石井 正博 + 近藤 民子

石井 正博 + 近藤 民子 いしいまさひろ こんどうたみこ

設計事務所アーキプレイス

「敷地とライフスタイルを活かした家づくり」をテーマに、暮らしやすさ(温熱環境・家事動線・収納計画など)、デザイン、コストのバランスのとれた質の高い家づくりを建て主の方と一緒にめざします。

− 最新イベント情報 −

オープンハウス(完成見学会)回遊動線のあるつくばの家 3/20(祝) @石井正博+近藤民子

この度、設計事務所アーキプレイスで設計監理しました『回遊動線のあるつくばの家』(木造2階建)が竣工間近となり、建て主様のご厚意によりオープンハウスを開催させていただくことになりました。 つくば市の新旧入り交じる住宅街に建つ、3人家族のための住宅です。 リモートワークが広まり家で過ごす時間が長くなる中、ご夫婦それぞれの仕事場でもある住まいには、より快適に暮らしていけるよう、ゴロンとできる和室、本棚のあるヌック、子供と遊べる南の庭などの場所をちりばめています。 オープンハウス(完成見学会)...