二世帯住宅のタイプ別メリットと注意点 その3 〜完全同居タイプ〜 @石井正博+近藤民子
今週の “リレーブログ” を担当しています石井正博+近藤民子(設計事務所アーキプレイス)です。今回の“リレーブログ”では、「二世帯住宅のタイプ別メリットと注意点」と題して3回に分けて書いています。
3.完全同居タイプ(同居型)の二世帯住宅
完全同居タイプの二世帯住宅は、玄関・リビング・キッチン・浴室・トイレの基本的な生活空間と設備をすべて共有したタイプです。どちらかの世帯にサブとなる専用リビングを設けたり、ミニキッチンやトイレ・洗面などの専用の設備を設けることもあります。
メリットとしては、家事や育児を分担したり一緒に行えること、常に気配を感じながら暮らせること、共用部分が多いので3つのタイプの中で建設費を一番抑えられることなどです。
注意点としては、みんなが集まる場所と個室のメリハリをつけ、個室を充実させること。また、義理の間柄となる家族が一人になれる場所を用意したり、居心地が良くなる工夫をすることがポイントになります。
>>みんな集まる家
ご主人のお母様と暮らす完全同居タイプの二世帯住宅。お母様の個室には専用の洗面台が設けてあります。
ご主人のお父様と暮らす完全同居タイプの二世帯住宅。お父様の個室は、愛犬の居場所でもある1階の玄関土間に面していて、学校から帰ってきた孫娘と座って話したり、吹抜けを通して直接2階リビングに声をかけやすい断面構成になっています。
>>東京タワーと桜の見える家
奥様のお父様と暮らす完全同居タイプの二世帯住宅。お父様専用のサブリビングがあり、右側の家具の後ろ側に寝室が、左側には水廻りがあります。
義理の間柄となるご主人には、見晴らしが良く、扉を閉めてこもれる書斎があります。
二世帯住宅のタイプ別メリットと注意点 その3 〜完全同居タイプ〜
二世帯住宅のタイプ別メリットと注意点 その2 〜半分離タイプ〜
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